480円~
当店のコーヒーは、那覇栄町市場にあります、
COFFEE potohotoさんより、焙煎したてのコーヒー豆を仕入れて淹れさせて頂いています。
ポトホトさんのコーヒーは、苦味と酸味と甘味のバランスが絶妙です。
また、お店の哲学、やさしさ、仕事への情熱の全てを尊敬していて、そんな方の珈琲豆を使わせて頂いている事に誇りを持っています。
本当に美味しいコーヒーで、大好きです。
そんな大切なコーヒーを淹れるのは、母。
母が淹れるコーヒーは、優しくて暖かい、彼女にしか出せない味わいです。
その理由とは。。。?
ー母の物語ー
昔々、あるところにある夫婦がおりました。
二人とも、何かを作る事が大好きでした。
夫の方は、家具や粘土細工を。
妻の方は、縫い物をすることが好きで、
時間があるときは、お互い楽しそうに何かを作っておりました。
3人の子供にも恵まれ、楽しく暮らしておりました。
その内、趣味で作っていた作品がとても増え、友人が店を開いたらどうかと。
アドバイスしてくれました。
そうか。
それなら開いてみようかと。
ただ、物を置くだけより、何か喜んで頂けるものも出そうと。
夫婦揃って好きだった、コーヒーとグラタンも出すことにしました。
喫茶店の先駆けです。
ドキドキしながら始めたお店は、お客様がお客様を呼び、だんだん忙しくなっていきました。
2年が過ぎた頃。
一番末の子がようやく3歳になった頃。
きっと、お母さんの近くで寝たかったのでしょう。
店と家を繋ぐ入り口で、末の娘は小さく丸まって寝ていました。
その姿を見つけ、胸が締め付けられました。
お店を畳むことを決めました。
30年程前のお話。
場所も、名前もスタイルも、
全く違う店となりましたが、彼女は今でもお客様にコーヒーを振る舞っております。
あの頃使っていたヤカンを手に、一杯ずつ丁寧に。
コーヒーを淹れる母の姿に憧れていた、
真ん中の娘と一緒に、お店を営んでいます。
お店には、至るところに手作りのもの。
父が手掛けたテーブルや床やドア、手書きの看板。
母が手掛けたカーテンや暖簾、季節ごとのパッチワーク。
これは、1756'scafeの、母の物語。
たくさんの物語が繋がって届く珈琲。
流れる時がより一層早くなる昨今。
ふと、立ち止まって。
流れ行く時の重なる奇跡のような今日の一杯を。
母が淹れるコーヒーを。
味わいに入らして下さい。